ともすれば

自分のことを4番手くらいの人間だと思っている。
点数で言ったら60点。天気でいったら曇り。
カビが生えるような湿度。
いてもいなくても同じ。積極的に求められることはない。
とかね。
それを思えば思うほど、周囲も本当に私をそう扱ってくる。
でもこれは鶏が先なんだろうか、卵が先なんだろうか。
 
本を読みたい。音楽ばかりを聴いている。
本を読めるようになりたい。向かい合えるように。楽しいと思えるように。
心の琴線が、もう7年くらい錆びついたままだ。
安っぽい言葉と感動しかなくて、何が生み出せよう。

そんなことをトイレで考えて、落ち込んだり泣いたりした。
でも、どんな煩悶の中にあっても、どんなに尊い身分の人でも、
富める人も貧しき人も。
生きているかぎりこうして便器に座って、同じ姿勢をとって、
拭いたり、流したりしているんだと思ったら、
なぜか少しだけほっとして、笑った。