味覚秋仕様

気温が高いときに、誰が好き好んで体の内側からあたたまるものを飲むものか。
さらりと乾いた冷気あってこそ、熱いスープが生きるのだ。
細かく切ったお野菜のだしとベーコンの塩味の効いたコンソメスープ、
ごろごろのじゃがいもに甘いにんじん、とろけるたまねぎとほろりほぐれる鶏のクリームシチュー、
ニラの香りがひきたつ春雨スープ、ぴりりと辛くて、ほどよい酸味があとを引く酸辣湯
チーズと卵がふわりとただよう優しい味わい、パセリの緑が鮮やかなイタリアンスープ。
一口飲みこむごとに、体の芯にぽっと火がともる。
さあ、今日は何にしよう。